この世には、魍鬼の依り衣となるべく邪心に蝕まれた人間と、ただ魍鬼の捕食となる純朴な人間が極稀に存在する。九十九体の魍鬼を倒し人間に生まれ変るべく、魔斬子たちはその稀な寄餌を頼りに魍鬼を狩っていた。女子○生、城之内美佐の周囲では次々と人が危められ殺戮が起きるのだが、なぜか彼女自身は生かされる。今度の母体魍鬼は、もはや本能だけで動く今までの奴とは違う…。黒い魔斬子・日向(ヒナタ)は、自分たちの討伐を企てる巨悪な敵の存在を、美佐との出会いで感じとっていた。迫り来る知的魍鬼の策略をよそに、白い魔斬子の美月(ミツキ)は、人を巧みに利用して魍鬼狩を楽しんでいる。化身魍鬼たちが、長く妖しい肉隗の触手を放ち魔斬子を緊○。得意の剣術を封じる奇襲攻撃を開始。成す術なく追いつめられてゆく魔斬子たち。ついには、日向と美月にも窮地が!やがて、二人は美佐をめぐり静かに火花を散らす。魔斬子同士の剣が激突する!?
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