【一般作品】FLOWERS −Le volume sur ete− (夏篇)
心に傷を持った少女、白羽蘇芳。出逢いの季節、「春」に自分を受け入れてくれる友、そして恋人を持つことができた。が、互いを赦しあった恋人、匂坂マユリは理由を言わぬまま学院を去ってしまう。喪失感を悟られぬように振る舞う白羽蘇芳に、書痴仲間である八重垣えりかは心を痛めていた。癒やす方法はないものかと考えていた折り初夏を迎えた学院に、一人の少女が転入する。少女の名は――考崎千鳥。最悪の邂逅を果たす八重垣えりかへと、少女は言う。「貴女は卑怯者」だと。夏月を迎えた学院生活の中で起こる奇妙な事件。八重垣えりかはアミティエとなる考崎千鳥とともに学院の謎に挑む――。