魔斬子

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魔斬子2 ‐Lumiere noire et noir blanc‐ 序曲

この世には、魍鬼の依り衣となるべく邪心に蝕まれた人間と、ただ魍鬼の捕食となる純朴な人間が極稀に存在する。九十九体の魍鬼を倒し人間に生まれ変るべく、魔斬子たちはその稀な寄餌を頼りに魍鬼を狩っていた。女子○生、城之内美佐の周囲では次々と人が危められ殺戮が起きるのだが、なぜか彼女自身は生かされる。今度の母体魍鬼は、もはや本能だけで動く今までの奴とは違う…。黒い魔斬子・日向(ヒナタ)は、自分たちの討伐を企てる巨悪な敵の存在を、美佐との出会いで感じとっていた。迫り来る知的魍鬼の策略をよそに、白い魔斬子の美月(ミツキ)は、人を巧みに利用して魍鬼狩を楽しんでいる。化身魍鬼たちが、長く妖しい肉隗の触手を放ち魔斬子を緊○。得意の剣術を封じる奇襲攻撃を開始。成す術なく追いつめられてゆく魔斬子たち。ついには、日向と美月にも窮地が!やがて、二人は美佐をめぐり静かに火花を散らす。魔斬子同士の剣が激突する!?
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魔斬子2 ‐Lumiere noire et noir blanc‐ 破曲

魔斬子同士が激突した。鋭く流麗な技、白い魔斬子・美月(ミツキ)は、黒い魔斬子・日向(ヒナタ)を完全に圧倒する。その美月は、魍鬼の寄餌として利用している青年刑事・宮下の誠実さを、何か特別な視線で見つめ始めていた。感情を持たないはずの魔斬子。日向もまた、今までに出会った事のない人間・美佐の特異な行動に戸惑い未知の苦しみを一層募らせてゆく。そしてついに、大型の母体魍鬼の総攻撃が始まる。しかし美月は、宮下の亡骸を茫然と見下ろしていた。その背後から襲い来る魍鬼軍団。現れた別の魔斬子が、戦意を消失している美月に渇をとばす。正気さえも失い自ら魍鬼と化して、魔斬子を殲滅してゆく美月。美佐が狂気の美月に捕らわれる。走る日向。最期の一匹が美月…勝機が微塵も見えない決戦の場へ、日向は走った。