真木今日子

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しあわせ配達人・ユリ子

厳しい現実に悩む男達を相手に、時には家族の一員のように身の回りの世話をし、またある時はクライアントの性処理もいとわない、あらゆるサポートをする出張カウンセラー達がいる。それがNPO団体・きぼうの輪《しあわせ配達人》である。その中でもクライアントから天使のような存在と人気絶大なユリ子(朝倉ことみ)は、一年前まで平凡なOLをしていた。しかし妻子ある上司と不倫をしていて、上司の妻が第二子を妊娠したことをきっかけに友人の麻里(涼川絢音)に誘われこの仕事を始めるようになった。そんなユリ子が今日訪れたのは、妻に先立たれた後、娘にも家出され、塞ぎ込んでいる一人暮しの源五郎の家だったのだが…。
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静寂に抱かれる女

幼い一人娘を交通事故で亡くしたユリ子(朝倉ことみ)は、ショックで口が利けなくなり、夫と離婚して地方都市の小さな弁当屋でパート勤めをしていた。店主の佐藤には妻の和子(ほたる)がいたが、彼女は重度のアルコール依存症で一日中酒に溺れていた。和子のアル中と奔放さが原因で夫婦仲は冷え切り、娘の杏子(初芽里奈)もそんな両親とは一切口を利かなかった。毎日必ずシャケ弁を二つ買って行く客の山本は、暗い影を宿す無精髭の男で指名手配ポスターの犯人に似ていた。ある日ユリ子はそんな山本が気になり彼を尾行すると、たどり着いた空き地にトラックが停めてあり、中にいるマキ(真木今日子)という女に売春をさせていたのだが…。
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よみがえりの島

沖縄。吉岡(川瀬陽太)は妻・ミチル(朝倉ことみ)の念願であったゲストハウスの開店準備に追われていた。新婚旅行以来4年の月日が流れていた。5年前。売れない作家・吉岡は官能小説で食いつなぎながら、カルチャースクールのバイトで実践小説講座の講師をしていた。ミチルは、吉岡が教えていたスクールの生徒であり、彼の熱烈なファンであった。やがてミチルは小説家の夢を諦め、妻として吉岡を支える道を選ぶ。しかし数年後、夫婦生活は冷え、吉岡は、当時スナックのママ・マキ(真木今日子)と関係し、ミチルとは違う肉感的な魅力に溺れていた。だがマキから奥さんの所に帰るように言われ、しかたなく家に戻った吉岡をミチルは優しく迎えた。ミチルの愛を痛感した吉岡は改心し執筆に没頭。新婚時代のムードが戻り、生活は一変するのだが…。