闇刻の宴
【うつしえ】シーズンオフの旅館にやって来た仲居は一人で誰かと話す管理人の声を聞く…部屋には見覚えのある少女の面影を宿した絵…その夜、闇に響く惨劇のセレナーデ。【子の棲む家】主婦の美里は苦しい生活で夫との口論が絶えず、娘を○待するようになっていた。思い悩んでいたある日、美里は郊外の格安一戸建て物件を見つけるが…。【36℃の視線】蒸し暑い夏の日、一人暮らしの女が窓を開けて昼寝をしていると、ベランダから何かが入ってくる気配がする。その瞬間、金縛りにあい身動きがとれなくなる女。【幽閉confinement】朽ち果てた部屋にひとり幽閉されたアカリ。誰が、なぜ、何のために?意味も無く時間が過ぎていくことの恐ろしさにアカリの精神は破壊されていき…。【岩】ゴミ溜めのような部屋に身を寄せ合って荒んだ暮らしをする男と女は深く愛し合っていた。しかし男は女の怨みがましい面相が好きになれなかった。【ひなげし】旦那に先立たれ一人延々と寝たきりの義母に縛られる義娘。朦朧とした意識に殺意を宿しながら…闇から伸ばした手が開いた扉は出口では無かった…。