WHITE ALBUM −綴られる冬の想い出−
歌が聞こえてくる。冬の街路、冷たい風の中、その歌声に足を止める。ミュージックショップの店頭。ブラウン管の向こうで彼女は歌う。俺はこちら側で、それを静かに観ている。大学からの帰り道、冬の風に吹かれて、いつまでも立ち続けて…。…俺の日常は、こんな風に、いつも平凡で。ただ一つだけ普通とは違っていること。彼女のデビュー後も、二人の関係は変わることなく続いてきた。少なくとも、これまでは。彼女は彼女の特別な生活を送り、俺は俺の平凡な日常を送る。誰かが誰かと出会い、別れて、そしてお互いを巻き込みながら、日々はとめどなく過ぎて行く。真冬の白いアルバムに綴られる物語は、いつだって、ここにある…。※本製品は12歳以上推奨作品です。<脚本協力>枕流涼元悠一まるいたけしJIGY